

徳島の木工の歴史は遠く天正の戦国時代、軍船の船大工に始まります。
船大工達はやがて時代とともにその技を以って建具や家具を作る木工職人へと姿を変え徳島は家具・鏡台の一大産地となるのです。
仏壇の材料には事欠かず、木工技術の基盤もある。そこに交流が密接だった大阪の
唐木仏壇技術が徳島に伝わり、徳島仏壇の発展の基礎となりました。
徳島メーカーの技術は高く、高級品である唐木仏壇を中心に、その品質は他の追随を許さないものとなったのです。
屋久杉は現在は伐採が禁止されて「土埋木」と呼ばれる倒木のみが取引され、近い将来それも持ち出し禁止となる非常に貴重な木材です。最初は白く、時間が経てば経つほど後から灼けて色が出て深みが出てくる屋久杉の仏壇は、美しく高価なだけでなくその加工も非常に難しく希少です。岡田工芸では独自のルートによりこの貴重な木材を確保しており、それを熟練職人の技で最高品質への仏壇へと仕上げます。




幼少の頃よりものを作ることが好きで、徳島の仏壇制作会社で15歳から修行をはじめ、「勤めている分には自分ではなく他の誰かが考えたものを作るだけ。自分の仏壇を作りたい」という想いより30歳で独立。熟練揃いの岡田工芸の中でも、精密な部分の寸法や角度合わせは岡田にしかできないという。

職人歴49年。
おおよその寸法と使用する木材を見れば、頭のなかに一台の仏壇全ての設計図が出来上がり、わずか30分で図面を仕上げてしまう。
他の工場に行けば各々が工場長クラスという岡田工芸の職人をまとめあげる現場のリーダー。

社長・岡田正春の実弟。職人歴26年。
家具調の仏壇や神棚などを得意とし、ほとんどの仏壇を一から全て一人だけで仕上げることができる。

社長・岡田正春の長男。
次世代の岡田工芸を担う若きエース。